署名の主旨

 

脳脊髄液減少症裁判の公正な判決を求める要望書


 脳脊髄液減少症は『交通事故やスポーツ・転倒などの身体への衝撃により髄液が漏れだす』という、誰にでも起こりうる病気です。2002年、篠永正道教授が、この病の報告を学会で発表して以来、長い医学論争がありましたが、2011年9月には、厚労省の研究班が診断基準をまとめ、「交通事故などの外傷による発症も決してまれではない」と髄液漏れの存在を認め、国が病気として認めました。しかしながら、脳脊髄液減少症を取り巻く環境は未だ、著しく厳しいのが現実です。最後の砦である司法に訴えたと致しましても、事故との因果関係を否認される、もしくは、国が認めていない病気という理由で患者側の主張の多くは否認され続けています。
 その最たる例が下記の事案です。
2003年、大分県宇佐市内の中学校での授業中に起きた事故(体育教師不在)により当時女子中学生だった轟愛(とどろき まな)さんが脳脊髄液減少症を発症しました。男子生徒の蹴ったバレーボールが頭部に直撃し、その後、頭痛や吐き気、めまいなど数限りない苦しい症状に悩まされ学校に行くことができなくなりました。  8年前の医療現場では、髄液が漏れるという認識はほとんどなく、10箇所以上の病院をたずねましたが、原因が解らず、脳脊髄液減少症という病名にたどり着いたのは、事故後およそ2年経ってからでした。画像診断では13か所にも及ぶ明らかな髄液漏出が確認され、医師に「このまま放置され続ければ命さえ危ない状況だった」との指摘を受け、その後ブラッドパッチ治療を行いました。
 このような状況下、宇佐市は当初から事故報告書を偽造したり、市議会においても虚偽の答弁を繰り返したりするなど、被害者である生徒よりも自分たちの立場を守る態度をとり続けてきたため、被害者の轟愛さんは宇佐市教育委員会(宇佐市)を被告として裁判を起こしました。大分地裁中津支部(一審)は一部の学校側の責任を認めたものの「原告は脳脊髄液減少症ではない」という理由で原告の訴えを棄却しました。原告はこれを不服として控訴しましたが、福岡高等裁判所(二審)も控訴棄却という結果に終わりました。
 その背景には、提出した証拠を公平に検証しているとは言い難い、以下の諸点があります。

 

  1. 明らかに中立を欠く、損害保険会社の顧問医の意見書のみが採用され、3人の脳脊髄液減少症の専門医の『事故との因果関係を認めた確定診断』は全く採用されることがなかった点。
  2. 脳脊髄液減少症患者を何百人と治療している専門医の診断を却下し、厚生労働省の研究班メンバーでもある専門医の最新の意見書にも全く触れていないものであった。(最新の診断基準に照らし合わせれば、原告は外傷による脳脊髄液減少症といえる。)
  3. 事故を機に学校に行くことができなくなったことを原告の友人の多くが立証している(事故との因果関係がある)にも関わらず、判決文の中では全く触れられていない。 
  4. 脳脊髄液減少症の知識の全くない読影医の判断を採用していること。


こうした不当な高裁判決が、司法の最高機関である最高裁でも認められるようなことになれば、厚労省の研究の進展を無視すると同時にその流れにも逆行するものであります。また今後の患者救済に道を閉ざすことになります。
どうか、こうした理由をご賢察の上、最高裁で現在、係争中の脳脊髄液減少症裁判で公正な判決を下していただけるよう、別紙の賛同署名を添えて要望いたします。

全国脳脊髄液減少症裁判において公正な判決を求める会  代表 友谷 由紀子

脳脊髄液減少症全国ネットワーク架け橋  代表 細谷地 正樹

 

轟智恵さんからのご報告

今まで活動に協力して下さった皆まさへ


脳脊髄液減少症の裁判の件で
最高裁判所から次のような決定がありました。

本件を上告審として受理しない。

つまり、最高裁判所が審査するような案件ではないと言う意味です。
皆さんのご協力により、国内や海外からの一万を越える署名も無視し、門前払いです。
日本の司法制度には、血が通っていないことをあらためて思いしらされました。

脳脊髄液減少症と言う病気が確立するような専門医の診断書や意見書には、一切触れません。
一審、二審とも全く公正さに欠ける審議でした。
そこには、損保の強い影響がありました。
昨日、大分県政記者室にて、記者会見をしました。下記の内容です。
テレビや新聞で各社がとりあげてくれました。
世の中の人が、なぜ、こんな判決になるのか?
おかしい。と思っていただければ、次に繋がります。
泣き寝入りをすることなく、減少症患者がいかに不当に扱われているかをこれからも、声をあげていきたいと思います。



以下、記者会見の内容です。

2005年より、長きに渡り裁判を続け、宙ぶらりんのまま不安定な思いで過ごして参りましたが、結果はどうあれ、やっとその重圧から開放された思いでおります。
思い返せば、今から10年前、学校事故により脳脊髄液減少症を発症した娘が経験した苦悩を他の誰にも味わって欲しくないという思いで、泣き寝入りをするのではなく、全てを明らかにすることを選び、宇佐市を相手に提訴しました。
私は裁判と言う道を選んだことに後悔はありません。
それは、大きな2つのことをなし得ることができたからです。

ひとつは、
今、学校内での虐めによる自殺や教師の暴力が明らかになり、その隠蔽体質が問題になっています。
娘が通っていた学校もその例外ではなく、当時の体育教師による職務怠慢ゆえに起きた事故をずっと隠蔽していました。
しかし、良心的な先生がたの内部告発により、当時の体育の授業の実態を知ることになり、また法廷では、複数の同級生たちが授業の実態を生々しく証言してくれたことにより、当時の授業の様子が、白日の元にさらされました。
この娘の事故を教訓に現場の先生がたは、事故後の処理に新たなルールを作ったそうです。
それは、事故報告書を作成するにあたり、怪我した生徒自身が、いつ、どこで、どんな状況のもと、どんな怪我をした、という内容で書き記し、それをもとに正確な報告書を作成するというものです。

まなさんの事故は、今、生かされています。という暖かい言葉を現役の養護教員からいただきました。
自浄能力に欠けた宇佐市教育委員会に望むことは、虐めや事故などで、保護者からの訴えがあった場合は、学校と一緒になって隠蔽に走るのではなく、真摯に受け止め、必要な調査を迅速に行い、適切な指導を行って欲しいと思います。

二つ目は、
交通事故やスポーツ事故など、身体への衝撃により発症する脳脊髄液減少症という病は、10年前には、ほとんど知られてはいませんでした。この病気 の治療にあたる少数の良心的な医師たちは、バッシングを受けながらも多くの患者を救ってきました。医師たちの努力と日本中に存在する患者さんたちの声によ り、厚生労働相は、研究班を作り、この病気の確立に向けて研究が進められています。
一昨年からは、RI検査に保険適用がなされました。また、現在、治療法であるブラッドパッチに関しても先進医療という括りの中で保険適用がなされています。このように一歩ずつではありますが、確実に前進しております。

私も微力ではありますが、この裁判を通して世の中に病名を浸透させることができたのではないかと思っております。

残念ながら、裁判所は、娘の学校での事故と脳脊髄液減少症との因果関係を認定することはしませんでした。しかし、脳脊髄液減少症という病気が存在 することは事実で、多くの患者さんが苦しんでいるのも事実です。そして娘もまた、あの事故により脳脊髄液減少症を発症したことも複数の専門医の診断によ り、間違いのない事実です。

文部科学相管轄の日本スポーツ振興センターも学校での事故との因果関係を認め後遺障害二級を認定しています。
日本の裁判所が、その事実に目を背け、苦しむ患者を理解できないことは、とても悲しいことです。裁判官こそが、高くアンテナを立て、新しい情報に目ざとくあって欲しいと思います。
一日も早く、この病気が確立し、大変な苦痛に耐え必死で生きている幼い子供を含む患者さんが、さらに裁判などというストレスを抱えずに済むような世の中になることを望みます。

最後になりますが、マスコミの皆さまに於かれましては、八年前より脳脊髄液減少症の認知活動にご協力いただきましてありがとうございました。みなさまのおかげで多くの人の命や人生が救われました。
今後も草の根の活動として、一人でも多くの方に伝えていきたいと思っておりますので今後共、宜しくお願いします
また、上告するにあたり、日本中のみならず、インターネットを通して海外の方にも署名活動に協力していただきましたことをこの場をお借りしてお礼申し上げます。

轟 智恵

 

全国脳脊髄液減少症裁判において公正な判決を求める会代表より・・・

 

轟さんからこのご報告を聞き、激しい憤りを感じております。

 

せめて破棄差戻しにできなかったのかと・・・

 

最近の教育現場で起きている虐めや体罰問題に関しても

大切な命が失われないとこの国は動かないのか?

と悲しくなります。

 

非常に親身になり活動して下さった議員さんもいらっしゃいます。

 

が、このような結果になり胸がつまります。

 

これからも脳脊髄液減少症に関する裁判はいばらの道であると思いますが

もし、このホームページを通して署名活動など、ご協力出来ることがあれば

力不足ではありますが、出来る範囲でご協力させていただきたいと思いますので

その際はご遠慮なくお申し出下さい。

 

 

轟智恵さんからの御礼

轟智恵さんより署名にご協力頂いた方へ御礼のメッセージをお預かり致しましたのでお知らせ致します。

 

 

脳脊髄液減少症裁判の公正な判決を求める署名にご協力いただいた皆様へ



この度は、お忙しい中、また闘病中でご自身も辛い思いをされておられる中、署名活動にご協力いただきまして本当にありがとうございました。
今年一月から七月にかけて、署名用紙とネットで活動を展開して参りました。
当初、一万筆を目標にしておりましたが、総数11,403筆という目標以上の沢山のご協力をいただきました。一重に皆様のお陰です。

また、署名と共にあたたかいコメントやメッセージをいただき、日本中のみならず、海外からもたくさんの励ましをいただき、娘共々大きな力をいただきました。

皆様からの署名は、八月に弁護士を通して
最高裁判所に提出させていただきましたので、ご報告いたします。

判決は、まだ出ていませんが、正しいことや真実なことが、きちんとした形で認定され、最高裁判所が、脳脊髄液減少症という病が確立することを願っています。

そして、この判決が、苦しむ多くの患者さんの希望の光となりますよう願っています。

 

2012年9月

轟 智恵

 

 

 

 

Twitter・Facebook・mixiなどで拡散にご協力頂いた方々にも合わせて心より御礼申し上げます。 友谷由紀子

 

 

 



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